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王冠、頭飾り等装身具一式

ルーム11、ショーケース140


金属
ペルー北海岸
ビクス文化、形成期 (紀元前13世紀半 – 紀元後1世紀)
ML100825, ML100826, ML100832-ML100834, ML101552, ML101562.

古代アンデスの政治的・宗教的指導層が基盤を固めたのは、形成期のことである。 エリート階級の人々は、金や銅の王冠や胸当て、耳飾り、鼻飾り等を身に着け、死の際には、アイデンティティの一部であるこれらの装身具と共に埋葬された。

ビクス文化の埋葬跡からは、故意に折り曲げられた王冠が発見されている。これは、これらの王冠が「生贄」として捧げられたことを示している可能性がある。 埋葬された人物のアイデンティティの象徴であった装身具は、持ち主と共に「死」を迎え、埋葬された。 副葬品である王冠は、死者の世界への入り口を通過する際に死を迎え、姿を変えた(折り曲げられた)のである。

王冠と胸当て(銅と金の合金)