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銀の上衣

ルーム9、ショーケース112


金属、セラミックス
北海岸 (紀元後9世紀-16世紀初頭)
ML100862-ML100864, ML001846

金属箔(スパンコール)で覆われた上衣は、北部地方の支配者にとって重要な衣装の一つだった。
為政者らは、儀礼の際、太陽や月の如く輝く姿に身を装った。
銀は為政者を、月や星、即ち天上或いは神々の世界の住人と結びつける役割を果たした。

四角い銀箔は、比較的地味な布地の上に縫い留められていた。
銀箔は、上衣を着た人物が踊りや行列を行う際に揺れ動き、光を反射してきらめいた。民衆は、為政者の放つ光に驚き、その超自然的な力を再認識したことだろう。

正方形或いは四角形の銀箔(チムー文化); 儀礼用の装飾品を表した土器 (モチェ文化)