< Back to イントロダクション

ケロ

フロア1, ショーケース02

• 木製のケロは、アンデス文化において為政者の統治に関わる互恵の儀礼で乾杯をする時に使われた。ただし、植民地期には、象徴的なもの、また、記憶を物質化したものとなり、ヨーロッパやアンデスを起源とするシンボルやテーマ、人物、場面を組み合わせた装飾が施され、インカ勢力の拡大やクスコの国家形成に関する神話上の場面、ヨーロッパの支配に関する場面が描写された。
• これら二つのケロには、モチーフの中に木が描かれている。一方には、キリスト教のイエス・キリストを表現していると見られる木がアンデスで神聖とされる太陽と月の間に描かれていることから、アンデスとヨーロッパの神の結合を象徴していると思われる。他方には、植物と動物に囲まれ、葉の茂る木々の中にいる武装した兵士たちの姿が描写されている。
• インカ・コロニアル文化 征服期(1532年以降) ML400683 y ML400688