< Back to 古代アンデスの文化

アリバロ(尖底土器)

ルーム4、ショーケース42


セラミックス
ペルー南部の山々
インカ帝国期(紀元後13世紀- 16世紀前半)
ML013787, ML018893, ML040384

ウルプ或いはアリバロと呼ばれる尖底壺はインカの象徴的な土器であり、その名は類似した形を持つギリシア土器に由来する。インカ帝国の領域全土に存在していたアリバロは、儀礼用の飲料だったトウモロコシの発酵酒チチャや、祭儀用食料の生産や保存、輸送に用いられていた。
アリバロは尖底土器であり、地面に埋めて固定された。

インカを代表するもう一つの器は、儀礼に用いられたケロであり、ティワク文化に由来を持つ。
一般的にケロは彫刻された木製で、刻線による装飾が施されている。
ケロはスペインによる殖民化以降も作成され、彫刻や彩色による絵付け・装飾が施されたほか、現在もアンデスの農村で生産され続けている。